初秋の風に誘われて、ぶらりと小旅行してみたくなったので

高速バスを利用して、登米市登米町(とよま)の宮城の明治村

まで出かけてみた。

宮城明治村へは県庁市役所前を始発に一日五本のバス(東日本急行)

が運行されている。

途中車窓からの田園風景や美しく雄大北上川の流れを楽しみながら

およそ一時間半で到着した。


見所は登米の観光物産センター(遠山之里)を中心に

1 教育資料館

2 登米懐古館

3 水沢県庁記念館

4 警察資料館

5 伝統芸能伝承館 森舞台

などが徒歩圏内に点在していてのんびりと散策するのに程よい距離だ。


中でも特に印象に残った教育資料館について記してみたいと思う

教育資料館は旧登米高等尋常小学校校舎で国指定重要文化財

明治21年に建てられた純木造の二階建で白壁に赤い校章が目にも鮮やかな

当時の洋風学校建築を代表する建物。

六角形を半分に切った形の特徴のある昇降口(通称六方)

から入り脱いだ靴を下駄箱に入れるとき窓から射し込む光の中で

砂ぼこりがきらきらと輝いて見えた。

その瞬間に子供のころにタイムスリップしたような懐かしさを感じた。

1、2階とも吹き抜けの廊下を通り明治以降の教育史、

各時代の教科書などの展示を見てまわり

昔懐かしい再現教室で木の腰掛に座ってみたら

懸命に先生の話に耳を傾けるかわいらしい子供たちの姿が目に浮かぶようだった。


教室では給食体験(要予約)に参加している観光客がおいしそうに給食を食べていた。

そばでは、ひげに山高帽姿の校長先生がいて本格的だ。

とても楽しそうだったのでいつか体験してみたい。



一階の教室では貸衣装があり男性用はマントつきコート山高帽、下駄、ステッキで300円

女性用は着物に袴、ブーツ、巾着、パラソルで500円

地元の方であろう優しくかわいらしい、おばちゃんがいずれも洋服を着た上から着付けてくれる。

校舎の中心にあるバルコニーから校長先生が朝の挨拶をしていたそうなので

衣装をかりて校長先生になりきってみた。

帰りに昇降口を出るときは「また明日!」と手を振りたいそんな気持ちにさせられた。

きっと、誰もが童心にかえり懐かしい香りを感じる教育資料館。

またぜひとも訪れたい場所だ。



お得な5施設共通観覧料は一般800円。

10月14日(日)とよまレトロフェスタが9時から3時まで開催される。

宮城の明治村(とよま振興公社)

登米市登米町寺池桜小路2

tel 0220-52-5566