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先日、遠くから来た旅行者の方と話す機会がありました。
やはり、旅行者の方はまず樹の多さに驚くらしく
非常に景観が美しい、と大絶賛しておりました。
杜の都という名称は、伊達ではないようです。


話し込んでいると、非常に興味深い話が出て来ました。
その旅行者の方が仰るには、薪を売っていたコンビニがある! と言うのです。
ま、マキ……? いくら木々が多いからって、そんな馬鹿な!
第一、生まれも育ちも仙台だというのにそんなコンビニ聞いたことがありませんよ、私は!
何かの見間違いじゃないですか? と真偽を問いただしますと
なんでも、キャンプや芋煮をする為に売っているとの事。
よっぽど山に近い場所まで行ったんだなぁ……と納得しかけたのですが
料理にマキを使うって凄いですよね、と素っ頓狂な事を言い出しました。
どうやら、芋煮の事をただの料理だと思っているようです。
若干、カルチャーショックを受けました。
芋煮って、こちらの地方だけの風習だったのか……と。


というか、仙台の人も芋煮を知っているのか
だんだんと不安になってきました。
仙台……ないしは東北では、割とポピュラーな催しですよ……ね?
旅行者の方と話すと、何時もこういった意識の差を感じてしまいます。
私は本当に日本という国に住んでいるのでしょうか……
と、一抹の不安を覚えましたとさ。


……んなわきゃない。


執筆者:ゆう