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酒飲みの皆様方は
誰しも、缶詰を肴に一杯!
といった経験がおありではないでしょうか?
今回紹介するお店は、缶詰処 時代屋です。
店の外からも確認できる、缶詰……缶詰!
そう、ここは名前の通り缶詰だけを取り扱った飲食店なのです。
そんなお店、私は今まで聞いたこともないわけで
早速足を運んでみることにいたしました。
外から見ても缶詰、中に入ってもまた缶詰!
缶詰の殿堂のようなこのお店ですが
内装は、非常に昭和の情緒があふれ出ており
昔に帰ってきたような錯覚を覚えます。
いかにも、それらしいポスターが店内貼られており
昔ながらの雰囲気を大事にしている様子が見て取れました。
そして、窓には水曜どうでしょうのプリントが――
……ん? いや、水曜どうでしょうは何か違うんじゃ*1!?
まあ、それはさておき
私が席につくと、まず目の前に何故か魚肉ソーセージが!
ご自由にお食べくたさい*2とばかりに置かれています。
そして、お通し件箸置きにと、あるものが運ばれてきました。
それが、なんと……
都こんぶ*3
お通しが都こんぶだけでも斬新だというのに
箸置きと兼用とは……全くもって斬新すぎます。
缶詰処 時代屋。私の知るお店とは明らかに一線を画しているようです。
また、お店のスタイルも非常に斬新であり
お客さんが、自由に缶詰をアレンジしていただけるという
実際にいってもらわないと解らないようなスタイルです。
これによって、鯖の水煮コンビーフクジラ丼という
訳の解らないような料理もできてしまうらしいです。
勿論、缶詰を単品で召し上がる事も可能という……
本当に、行って見ないと凄さが解らないようなお店でございます。
そんな自由さが売りなのか
お店では、お客さんと店長が和気藹々と会話を交わし
そして、楽しくお酒を飲むという風景が目に入ってきました。
その楽しいお酒は、ほんの一昔前には良く見られた風景。
過ぎ去った『時代』が確かにそのお店にはあったのかも知れません。
昔ながらの、いわゆる居酒屋をもう一度味わいたい方々には
うってつけのお店といえるかもしれないと思います。
ただ、缶詰をメインに出しているお店ですが
値段の方は少々割高です。
これを、たかが缶詰なのに高いと見るか
昔懐かしい時代のお値段とみるかは
その人次第、なのかもしれません。
時代を売るから、時代屋という店名なのかもしれない。
そう思う、私でありました。